こんな方におすすめ
- オンライン英会話に取り組んだが、全く話せず撃沈してしまった
- オンライン英会話に取り組んでいるが、英語力が伸びている気がしない
- オンライン英会話で効果が出るまでに必要なことが知りたい
オンライン英会話に取り組んだものの、うまくいかずに悩んでいませんか?
実は初心者の方がオンライン英会話でうまくいかないことには共通した原因があります。
この記事では、オンライン英会話で撃沈してしまう理由を3つ紹介して、オンライン英会話に取り組むまでに必要なことを3つ紹介していきます。
この記事の内容
・オンライン英会話で撃沈してしまう理由3点
・オンライン英会話に取り組むまでに必要なこと3点
筆者の経歴
・中高教員8年
・イギリス大学院(英語教授法 修士)
・現在は大学で英語講師をしながら第二言語習得に関して研究中
それではどうぞ。
Contents
オンライン英会話で初心者が撃沈してしまう理由
まずはオンライン英会話で撃沈してしまう原因を見ていきましょう。
オンライン英会話に取り組んでうまくいかない場合、原因として以下の3つが考えられます。
オンライン英会話で撃沈する原因
① 基礎基本のインプットが足りていない
② 相手が話す英語の大部分が聞き取れない
③ 言いたいことが瞬時に言えない
それぞれ見ていきましょう。
① 基礎基本のインプットが足りていない
一つ目の原因は基礎基本のインプットが足りていないことです。
オンライン英会話でアウトプットするためには、基礎基本がインプットされていることが必要になります。
例えば、Do you have any plans for this summer? と質問された際、
・Do you have~? だから「~ありますか」と聞かれている
・any plansが「何か計画」という意味になる
・for this summerが「この夏に」という意味になる
といった単語や文法が理解できている必要があります。
さらに、答える際には、
・Ihave a plan to visit Okinawa for 5 days.
・I’m going to visit Okinawa with my friends.
ように、「主語 + 動詞 ~」で簡単な文章を作っていく必要があります。
こうした基礎基本のインプットの土台は「中学文法」です。
中学文法の土台があることで、オンライン英会話でアウトプット出来たり、知識を積み重ねていくことが可能になります。
まずはオンライン英会話に取り組むまでに、中学文法を理解しておくことが望ましいです。
② 相手が話す英語の大部分が聞き取れない
二つ目の原因は、「相手が話す英語の大部分が聞き取れないこと」です。
全ての単語を聞き取ることはかなり難しいですが、8割程度が聞き取れないと、コミュニケーションをスムーズにとることができず、オンライン英会話で撃沈する原因となってしまいます。
英語を聞き取るためには、以下の2つのプロセスを踏む必要があります。
英語を聞き取る2つのプロセス
・音声知覚
・意味理解
音声知覚とは、相手が言った言葉を耳でキャッチすることです。
例えば「What’s your hobby?」と聞かれた際、「ワッツ ユアー ホビー?」と言ったな、と聞き取れる段階です。
意味理解とは、聞き取った情報の意味が分かることです。
「what’s your hobby?」 ⇒ 「趣味は何ですか」と頭の中で意味が変換できる段階です。
日本人の英語学習者の場合、「音声知覚」の部分でつまずくケースが多いです。
相手が話すスピードが速くて付いていけなかったり、リンキングという単語と単語の音が繋がる現象に慣れていないからです。
「音声知覚」を鍛えていくためには、「シャドーイング」や「音読」が効果的であり、
「意味理解」を鍛えていくためには、「ボキャブラリーを増やすこと」が必要となります。
③ 言いたいことが瞬時に言えない
三つ目の原因は、「言いたいことが瞬時に言えないこと」です。
せっかく相手が言っていることが聞き取れても、自分の言いたいことが全く言えなければ、オンライン英会話で撃沈してしまいます。
自分の言いたいことが言えるまでには、頭の中で以下の3ステップを踏みます。
スピーキングするまでの3ステップ
①概念化
②形式化
③音声化
これらはそれぞれ、
①概念化・・・言いたい内容を頭に思い浮かべる段階
②形式化・・・言いたい内容を頭の中で文章にしていく段階
③音声化・・・実際に口に出してアウトプットしていく段階
のことを言います。(参考:Levelt,1989 プロダクション・モデル)
つまり、いきなり口に出してアウトプット出来るわけではなく、何を言いたいのかを思い浮かべて、一度頭の中で文章を組み立てる段階を踏む必要があります。
「形式化」は「瞬間英作文」のトレーニングをすることによって、効率的に鍛えていくことが期待できます。
オンライン英会話で撃沈しないために、まず取り組むべきこと
「オンライン英会話で撃沈してしまった…」という場合、まずは1~2か月かけて改めて基礎を固めていきましょう。
オンライン英会話の前に取り組むこと
① 中学文法の復習
② シャドーイング、音読の練習
③ 瞬間英作文の練習
具体的に見ていきます!
① 中学文法の復習
まずはじっくりと中学文法の復習に力を入れましょう。
中学文法をマスターすることで、日常会話で必要な文章のおよそ8割を組み立てられるようになります。
中学文法をやり直す際におすすめの参考書はこちらです。
「中学英語をひとつひとつ分かりやすく」は解説が丁寧で、演習問題も充実しているため、積極的な学習がしやすいです。
それぞれの項目でサポート動画もあり、理解しやすいです。
「English for Everyone」は洋書ですべて英語で書かれており、英語ネイティブが使うニュアンスを学ぶことができます。
イラストが充実していて、視覚的にも楽しいテキストです。
こちらの記事で、それぞれの参考書のおすすめポイントを画像付きで解説しています。
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【大人向け】中学英語のやり直しに使える参考書5選【現役教員が紹介】
続きを見る
② シャドーイング、音読の練習
英語を聞き取れるようにしていくためには、「シャドーイング」と「音読」のトレーニングが効果的です。
シャドーイングとは、流れてくる英語の文章を、聞こえたように真似してスピーキングするというトレーニング法です。
以下の参考書を使うと、体系的に一からシャドーイングのトレーニングをしていくことができます。
簡単な文章を用いてシャドーイングや音読を繰り返していき、英語のリズムやイントネーションに慣れ親しんでいきましょう。
徐々に聞き取れる英語の量が増えていきますよ。
シャドーイングの具体的な練習方法や、その他のおすすめ教材はこちらの記事にまとめています。
-
【英語初心者向け】シャドーイングの効果的なやり方とおすすめ教材
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③ 瞬間英作文の練習
瞬間英作文は非常に効果的なアウトプット法であり、オンライン英会話に取り組む前段階のトレーニングとなります。
「言いたいことはあるのに、瞬時に言えない」という状況を改善することが期待できます。
瞬間英作文におすすめの教材はこちらです。中一レベルの英文から、丁寧に練習を積み重ねていくことができます。
スムーズに言えるようになるまで、繰り返しトレーニングを行っていきましょう。
瞬間英作文のトレーニングを1~2か月集中して行うことで、口から出てくるフレーズ量が圧倒的に増えていきます。
まとめ:基礎を固めてオンライン英会話を楽しもう
いかがでしたでしょうか。
オンライン英会話でうまくいかない場合には原因があり、辿るべき手順があります。
撃沈してしまったら、一旦立ち止まり、
①中学文法
②シャドーイングと音読
③瞬間英作文
の3つに1~2か月間、集中的に取り組んでみて下さい。
基礎を固めてからオンライン英会話に取り組むことで、楽しくオンライン英会話を続けていけるようになります。
この記事が英語学習に励む方へ何か参考になれば幸いです。
最後に、「費用を掛けても本気でやり直したい!」という方には英語コーチングサービスがおすすめです。
コーチが学習に伴走してくれて、自分に合った方法で確実に学習を進めていくことができますよ。
初心者の方へおすすめのコーチングサービスはこちらの記事で紹介していますので、是非合わせてご覧ください。
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【オンラインで完結】初心者におすすめの英語コーチング7選
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最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた!