こんな方におすすめ
- 英語を中学英語からやり直すのに、どれくらい時間が掛かるのか知りたい
- 中学英語で出来ることを知りたい
- 中学英語をやり直した後にやるべきことも知りたい
「中学英語からやり直そう!」と決意したものの、どれくらい時間が掛かるのか分からず勉強が進まない…と悩んでいませんか?
逆に中学英語のやり直しにどれくらい時間が掛かるのかを理解すれば、具体的に学習を計画しやすく、そして結果的に学習に身が入りやすくなります。
そこでこの記事では、中学英語のやり直しに掛かる期間の目安と、中学英語で出来ること、中学英語をやり直した後にやるべきことについてご紹介していきます。
この記事の内容
・中学英語のやり直しに掛かる期間の目安
・中学英語で出来ること
・中学英語をやり直した後にやるべきこと
筆者の経歴
・中高 英語教員 11年目
・イギリス大学院卒(MA TESOL)
・英検1級取得
それではどうぞ!
Contents
中学英語のやり直しに必要な期間はどれくらい?
学生時以来、英語に全く触れていない状態から中学英語を毎日2時間やり直したとすると、おおよそかかる期間の目安は2~3か月になると考えられます。
もちろん覚えている知識がどれくらいあるのかによって目安は変わってきます。
しかし、中学英語の知識はその後に培われていく英語力の根幹になるため、ある程度時間を掛けてしっかりとやり直すことがおすすめです。
2~3か月が目安となる理由は以下の通りです。
・中学英語の文法は15項目程度あるから
・中学英語の必修単語は1800語あるから
①:中学英語の文法は15項目程度
中学英語の文法項目は、ざっくりと分けると15項目程度になります。
具体的には
といった文法項目があります。
1つの項目に4日かけたとすると、2か月程で中学文法を一通り仕上げることが可能となります。
1日2時間の学習時間の内、1時間半を文法の勉強に費やせば、1つの項目を4日でやり直すことは現実的です。
文法は参考書1冊をとことん仕上げていく
文法は何か参考書1冊を買ってとことん仕上げていくことがポイントです。
理由は以下の通りです。
・知識を一通り抑えることができる
・分からないことが出てきた時にすぐに復習ができる
・動詞の活用表など、何度も見るべきものが揃って手に入る
中学英語の文法は、その後の英語学習を支える根幹になります。
そのため、一通りしっかり学習し直した方がその後の学習がスムーズになります。
覚えるべき情報は何度も確認することが大切ですので、手元に参考書を1冊準備することがおすすめです。
おすすめの教材はこちらの記事にまとめていますので、是非合わせてご覧ください。
-
【大人向け】中学英語のやり直しに使える参考書5選【現役教員が紹介】
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中学英語のやり直しに使える英文法ドリル5選と活用の注意点
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②:中学英語の必修単語は約1800語
中学英語の必修単語は約1800語です。
1日20語のペースで進めるとすると、90日掛かることになります。
従って、3か月程で中学英語の単語を1周やり終えることになります。
通勤時間やスキマ時間を使って、毎日20~30分の学習時間が確保できれば十分です。
単語をやり直す上でのポイント
単語をやり直す上で大切な事は以下の2点です。
・音声を聞きながら覚えていく
・何度も繰り返し覚えていく
単語は「音と文字」を頭の中で一致させながら覚えていきましょう。
音と文字をセットで覚えていくことで、リスニングの基礎力にもなっていきます。
声に出しながら、もしくは心の中で読みながら、何度も繰り返していきましょう。
覚えては忘れて、覚え直しては忘れて…の繰り返しです。
しかし、そうしているうちに、
というように、頭の中での定着度がどんどん変化していきます。
英単語を書けるようにする必要はない
なお英単語をやり直す際、英単語を書けるようにする必要はありません。
中学生の時はたくさん書きながら英単語を覚えていったという方も多いかもしれません。
たしかに書くことでつづりを覚えられますし、音と文字の繋がりの感覚が掴めるというメリットはあります。
しかし、「書けるようになるまでその単語は覚えたことにならない」としてしまうと、単語を覚えることのハードルが上がってしまい、単語学習に嫌気が差してしまうかもしれません。
「単語が声に出して読めて、意味が分かる状態」を目指していきましょう。
毎日やり直していく学習内容
以上のことを踏まえると、毎日やり直していく学習内容は以下の通りになります。
文法:毎日1時間~1時間半、4日で1単元のペース
単語:毎日30分、復習を交えながら、毎日20単語ずつ増やしていく
こうしたペースで進めることで、2~3か月程で中学英語の素地を固めることができます。
より詳しいやり直しの手順やおすすめの教材はこちらの記事で紹介しています。
-
【英語のやり直しは何から始める?】脱初心者へのおすすめ手順を解説
続きを見る
中学英語の知識で出来ること・出来ないこと
では、中学英語をやり直した後に出来るようになることには、どんなことがあるのでしょうか。
中学英語は英検3級レベルとなります。
英検にはそれぞれの級にCan-doリストという「具体的にどのようなことができる可能性があるかをまとめたリスト」があります。
英検3級のCan-doリストは以下の通りです。
「読む」・・・ 簡単な物語や身近なことに関する文章を理解することができる。
「聞く」・・・ ゆっくり話してもらえば、身近なことに関する話や指示を理解することができる。
「話す」・・・ 身近なことについて簡単なやりとりをしたり、自分のことについて述べることができる。
「書く」・・・ 自分のことについて簡単な文章を書くことができる。
つまり、中学英語の知識があれば、
・簡単なやりとりやコミュニケーションは取れるようになる
・簡単な日記などは書けるようになる
しかし、
・まとまりのある文章を書いたり、話したりすることは難しい
・社会的なトピックに関して対応することは難しい
こういったレベル感となってきます。
中学英語の知識があれば、お店での接客等で対応することは可能でしょう。
しかし、ビジネスで使えるレベルに向かっていくためには、さらに学習を続けていく必要があります。
ビジネスで使えるレベルにはその後どれくらいの学習が必要?
では、中学英語をやり直した後、ビジネスで使えるレベルになるまでにはどれくらいの学習が必要なのでしょうか?
英語を仕事で使うレベルに習得するためには、日本人にとっては約88週(2200時間)が必要と言われています。
中高大を合わせた平均的な英語学習時間は1120時間であるという研究があるため、
差し引きすると、2200時間 - 1120時間 = 1080時間が必要ということになります。
つまり、ビジネスで使えるレベルになるまでには、中学英語をやり直した後、さらに1年数か月の勉強を続けていく必要があるということが言えます。
中学英語をやり直した後に行うこと
中学英語の文法と単語を一通りやり直すと、英語力の基盤ができているため、勉強できる幅が大きく広がり、その後の学習は加速していきます。
最後に、中学英語をやり直した次のステップとして取り組むべきことを2つご紹介します。
①:瞬間英作文のトレーニング
瞬間英作文は、日本語の文を聞き、その直後に英文に直して再生するトレーニングです。
瞬間英作文のトレーニングを重ねることで、英語の瞬発力を身に付けていくことができます。
中学文法の知識、基礎的な単語を習得してからの方が効率的に取り組むことができます。
②:オンライン英会話
英語を話せるようになることを目的にしている場合、どんどん実践の場を作っていくことが必要です。
中学文法の知識を身に付けた後であれば、簡単なことは述べることが可能です。
ただし、インプットとアウトプットは別物であるため、「学んだはずなのにパッと出てこない…。」と落ち込まないようにしましょう。
大切な事は、
・理解した文法事項を使ってみようとすること
・フィードバックをもらいながら改善していくこと
以上の2つです。
理解している文法をアウトプットすること、フィードバックを貰って新しい知識が加わることが、これまで学習して身に付いた基盤と結びついて、一気に英語力が伸びていくことが期待できます。
なお、オンライン英会話に取り組む際には、「ビジネスで使えるようにしたいのか」「日常会話ができるようになりたいのか」自分の学習目的に合わせてサービスを選ぶようにしましょう。
おすすめのサービスはこちらの記事で紹介していますので、是非合わせてご覧ください。。
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英語教員がおすすめする初心者向けのオンライン英会話7選
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中学英語をやり直して英語力の基礎を固めよう
毎日コツコツ続けていけば、ゼロからの状況でも2~3か月程で中学英語をやり直すことは可能です。
中学英語の知識が、その後に続いていく英語学習を支える基礎となります。
だからこそ、ひとつひとつを丁寧に復習していきましょう。
こちらの記事では英語やり直しの手順について詳しく解説していますので、是非合わせてご覧ください。
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【英語のやり直しは何から始める?】脱初心者へのおすすめ手順を解説
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最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた。