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こんにちは、タカヒロです。

こうした質問を生徒から受けましたので回答していきます!
英検2級を取得していると大学受験で有利になるケースも増えてきているため、なんとしても取得したい!という生徒は多いですよね。
しかし他教科の勉強にも追われて、気が付けば英検の1か月前…!という状況になりがちです。
そこでこの記事では、英検2級を1ヵ月で取得するために必要な教材と勉強法をご紹介していきます。
この記事の内容
・英検2級の取得に必要な教材
・英検2級を1ヵ月で取得するための勉強法
筆者の経歴
・中高英語教員12年目
・勤務校で英検対策講座を数多く担当
・英検1級取得済み

それではどうぞ。
Contents
【英検2級】1ヵ月で合格するために必要な教材
まずは必要な教材を揃えましょう。
揃えるべきなのは単語帳と過去問です。

逆にこの2冊で良いです。
徹底的にこの2冊を使い込んでいきましょう!
【英検2級】1ヵ月で合格するための勉強法5選
それではどのように勉強していくかを解説していきます。
やるべきことは主に5点です。
①:過去問を見て、現状を把握する
②:単語を毎日コツコツと学習する
③:ライティングの書き方を知る
④:リスニングはスクリプトを確認しながら行う
⑤:長文を解くことに慣れておく
①:過去問を見て、現状を把握する
過去問を軽く見て、問題形式を知ること、現状を把握することがスタート地点です。
英検2級は以下のように構成されています。
【筆記】(85分)
大問1 語句補充問題 17問
大問2 長文の空所補充 2題6問
大問3 長文の内容一致選択 2題8問
大問4 英文要約 1題
大問5 英作文 1題
【リスニング】(25分)
大問1 会話の内容一致選択 15問
大問2 文の内容一致選択 15問
まずは長文に目を通して、どれくらいの単語が分かるのかを見てみましょう。
半分以上知らない単語があるのであれば、確実に単語力が足りていないため、まずはひたすら単語に注力すべきです。
逆にそこそこ読めるようであれば、単語の勉強の割合を少し削って、ライティングやリスニングにより時間を掛けることができます。

②:単語を毎日コツコツと学習する
単語力は急に身に付くものではありません。
毎日コツコツと学習を続けていくことが一番の近道です。
ポイントとしては、必ず音声を聞きながら進めていきましょう。
「耳」と「目」から情報を入れることで、単語の定着率が上がっていきます。
こちらの単語帳は、アプリを使って簡単に無料で音声を再生できるので、とてもおすすめです。
通学時間や、あまり重い勉強をしたくないタイミングなどで、コツコツと積み上げていきましょう。
単語学習は、時間をおいて何度も同じところを繰り返すことが大切です。
のように変化していきます。
1回目や2回目は全然覚えられませんが、それが普通です。
何度も繰り返していくうちに、徐々に定着していきます。焦らずに繰り返していきましょう。
なお、スペルを書けるようになる必要はありません。書けるようになるまでのハードルは高いですからね…。
2級レベルの単語が書けなくても、ライティングでは高得点を取ることが可能です。

英文法は高校英語の見直し程度に
英文法を疎かにしていいわけではありませんが、「1ヵ月で」と期間の条件があるのであれば、そこまで優先順位は高くありません。
普段学校の授業で使っている参考書を元に、それぞれの文法項目をざっくりと復習すれば良いです。
細かな文法事項を気にするよりは、単語学習と後述するライティングやリスニングに時間を使った方が効率的です。
③:ライティングの書き方を知る
英検の意見論述ライティングには型があります。
まずは型を学習し、型に沿いながら問題演習を積んで答えられるトピックを増やしていきましょう。
具体的には、
【序論】
I think that ~ . / I don't think that ~.
I agree that ~ . / I don't agree that ~.
【意見①】
First, ~ . For example, ~ .
【意見②】
Second, ~ . For instance, ~ .
【結論】
In conclusion, ~ ( 主張を言い換えて繰り返す)
といった型を意識することです。
2~3日に1題、1週間で3題のペースくらいで取り組んでいきましょう。
また、2024年度の改定により、要約問題のライティングが追加されました。
要約問題では、
・それぞれの段落が言いたいことを1文にまとめること
・まとめた英文を繋ぎ言葉(ディスコースマーカー)を使って繋げること
がポイントとなります。
こちらも2~3日に1題、1週間で3題のペースくらいで取り組んでいきましょう。
・意見論述を3題行う週
・要約問題を3題行う週
と隔週で分けて進めていくことがおすすめです。
ライティングのノートを作ろう
どちらの問題も、ノートに
・問題
・自分の解答
を書き、
解き終わったら、辞書を使いながら、
・この単語が書きたかったけれど出てこなかった
・ここはこうゆう表現が書ければよかった
というように、色ペンで単語や表現を書き足していきましょう。
ネタ帳のような自分だけのライティングノートを作っていくことがおすすめです。

④:リスニングはスクリプトを確認しながら行う
リスニングはテスト形式で行うだけでは上達していきません。
スクリプトを見ながら、「どこが聞き取れなかったのか」「なぜ聞き取れなかったのか」を確認しながら行うことで、少しずつ聞き取れる単語やフレーズが増えていきます。
具体的なおすすめ方法は以下の通りです。
1 まずはテスト形式で数問解いてみる。
2 スクリプトを見て、聞き取れなかった単語を全てチェックし、意味を調べる。
3 スクリプトを見ながらもう一度聞く。
4 スクリプトを見ないでもう一度聞く。
➡ 頭の中で内容を理解できていればOK!
➡ 聞き取れない単語があれば3に戻る
5(余力があればシャドーイングを行う)
1日に数問解いて、上記のように何度も聞きながら徹底的に理解していくことがポイントです。
あやふやなまま進んでしまうのではなく、完全に聞き取れるようになるまで同じ問題を繰り返し聴きましょう。

⑤:長文を解くことに慣れておく
長文読解では、設問を見てから、本文を読む癖を付けましょう。
英検では答えるべきことを把握してから本文を読む方が圧倒的に効率が良いです。
しかし、「設問を見てから、本文から情報を探せ」という方もいますが、個人的におすすめしません。
流れを抑えながら端から端までベタ読みしていった方が、情報を見逃すことなく、結果的に早く解くことができるからです。
ただし、強弱を付けながら早く読むことが求められますので、たくさん長文を読んで慣れていく必要があります。
ディスコースマーカーをコツコツ覚えていこう
流れを抑える上で、ディスコースマーカーは非常に大切です。
ディスコースマーカーとは、論理展開を示す目印となる語句のことです。
例えば、
【逆説のディスコースマーカー】
but (しかし)、However(しかし)、nevertheless (それにもかかわらず)
【対比のディスコースマーカー】
On the other hand (その一方で)、On the contrary (反対に)、Unlike(~と違って)
【結論のディスコースマーカー】
In short (要するに)、Therefore(したがって)、As a result (結果的に)
などが代表例として挙げられます。
これらの単語を見ることで、その後に書かれている内容の予想が付いたり、文章全体の論理展開を把握することができます。

1ヵ月の学習プラン
それでは、ご紹介した勉強法を1ヵ月の学習プランに落とし込んでみましょう。
忙しい高校生ですので、毎日のタスクを決めるのではなく、「週のタスク」を決めて、幅を持たせることがおすすめです。
・単語学習を毎日15分(通学時間)
・机に向かって勉強できる時間を毎日1時間
と仮定して、週ごとのスケジュールを組んでみます。
1週目
・単語の学習 (1~450)
・ライティング(意見論述 3題)
・リスニング (過去問を1回分)
2週目
・単語の学習 (451~1000)
・ライティング(要約問題 3題)
・リスニング (過去問を1回分)
3週目
・単語の学習 (1001~1450)
・ライティング (意見論述 3題)
・リスニング (大問1を1回分)
・長文読解 (過去問2回分)
4週目
・単語の学習 (1451~1700)
・ライティング (要約問題 3題)
・リスニング (大問2を1回分)
・長文読解 (過去問2回分)

地味な学習をコツコツと積み上げていくことが合格への近道
この記事では、英検2級の合格に必要不可欠な教材と、おすすめの勉強法をご紹介しました。
①:過去問を見て、現状を把握する
②:単語を毎日コツコツと学習する
③:ライティングの書き方を知る
④:リスニングはスクリプトを確認しながら行う
⑤:長文を解くことに慣れておく
やることは意外とシンプルであり、やり続けることが全てです。
皆さんの合格を心より応援しています!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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