こんにちは、タカヒロです。
高校一年生に英語を教えていた頃、文法の単元をどうまとめるかとても悩んでいました。
説明し直すとかなりの時間を掛けてしまいますし、「あとは自分で確認して」と言ってしまうのも無責任な気がしていました。
そんな時に、山本崇雄先生著の「なぜ教えない授業が学力を伸ばすのか」という本からアイデアを頂きました。
この記事では、教えない授業として文法をまとめる際に実践してみたことをご紹介します。
【教えない授業で学力を伸ばす】文法のまとめ方
どんなアイデアかというと、プリントの真ん中にまとめさせたい項目名だけを書いて印刷し、生徒自身にまとめてもらうというものです。
これなら生徒は文法を理解し直しながら、自分主体でまとめることが出来ます。
準備したモノ
真ん中に「不定詞」と書かれたB4サイズの紙
生徒には、
「教科書、文法書の不定詞の範囲を、この紙一枚にまとめるなら、あなたはどのようにまとめますか?好きなようにまとめてみてください。」
とだけ伝えました。
みんなこれまでやったことのない課題に、面白がって取り組んでくれました。
いくつか紹介します。
この生徒は、不定詞の使い方によって綺麗に色分けしている点が特徴的です。
色分けすることでイメージ化しやすくなりますね!
自分なりに嚙み砕いて理解していったことがよく伝わってきます。
こちらの生徒が作ったまとめは、網羅性に優れています。
「この一枚を見返せば、さっと不定詞の復習ができる」ということを体現しているように思えます。
こちらの生徒のまとめは、英文量が充実しています。
日本語の説明より英語が先に来ており、「英語ファースト」で見返すことができそうです。
まとめ
実際に生徒からは、
「書くのはめんどくさかったけど、やってみたら頭がすっきりしました。」
「自分は何が分かっていて、何が分かっていないのかが分かりました。」といった声を聞きました。
教員が説明するよりもよっぽど能動的なまとめができると実感しました。
全員のプリントを点検した後は、それぞれ自分のプリントを机の上に置かせ、5分間くらい教室を歩き回って展覧会をしました。
「どれが良い・悪いという観点ではなく、自分にはなかったまとめ方のアイデアを見つけてこっそり盗もう」という趣旨で行いました。
他の様々な学習内容にも応用ができると思いますし、生徒が自律学習者になっていく上での有効な学習ストラテジーだと思います。
是非気になった方は試されてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。