こんにちは、タカヒロです。
関係代名詞と関係副詞、似ているのでごっちゃになりやすいですよね。
高校一年生が大きくつまずくポイントでもあります。
この記事では、以下の例文を元に、関係代名詞と関係副詞の違いを解説していきます。
これらの二文。二文だとまわりくどいですね。
そこで「これはこの写真が撮られた場所です。」という意味の一文にしていきます。
すると、5パターンの英文が出来きてきます。
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関係代名詞を使った4パターン
それでは【関係代名詞】から見ていきましょう。
①:関係代名詞which(目的格)
まず、the placeという名詞に情報を付け加えたいため、2文目のthe placeを関係代名詞whichに変えます。
the placeは人以外なので、関係代名詞はwhich を使います。
This is the place. This picture was taken at which.
whichが接着剤になって、先行詞のthe placeにくっつくので、
という文が完成します。
whichの後ろにthis picture was taken と【主語+動詞】があるため、目的格の関係代名詞となります。
②:前置詞+関係代名詞
次に、一番後ろに残っている前置詞atを、関係代名詞とセットで前に持ってくる形も可能です。
<前置詞+関係代名詞>の形になります。
③:関係代名詞that (目的格)
①に関連しますが、関係代名詞はwhichだけでなく、先行詞が人でも人以外でも使えるthatが使えますね。
ということで、
④:関係代名詞 目的格の省略
さらに、①、③のwhichとthatは目的格なので、省略することが出来ます。
ここで注意が必要です。
②と同じように、at thatという形がとれるのかというと、これは出来ません。
<前置詞+that>という形はとることが出来ません。
また、②のように<前置詞+which>の形になったときには、whichを省略することは出来ません。
省略してしまって、this is the place at this picture was taken.としてしまうと、前置詞+主語+動詞の形になってしまって文意が通らなくなってしまいます。
ここまでの4パターンが【関係代名詞】です。
ここまではすべてthe placeという【名詞】をwhichやthatに変えて来ました。
結果として直前にあったatが浮く、という形になりました。
関係副詞
では【関係副詞】とは何か。
関係副詞では副詞(句)を関係副詞に変えていきます。
場所に説明を加える関係副詞はwhereを使うため、上の文の場合だと、at the placeという副詞句をwhere に変えます。
そして関係代名詞と同様に、接着剤として先行詞の後ろに持ってきます。
これで完成です。
at the placeごと変わってしまったのだから、atはもう残っていません。
関係代名詞と関係副詞で迷ったら、元の文を考えよう。
まとめると、
This is the place. This picture was taken at the place.
= ① This is the place which this picture was taken at. <目的格which>
② This is the place at which this picture was taken. <前置詞+目的格which>
③ This is the place that this picture was taken at. <目的格that>
④ This is the place this picture was taken at. <目的格の省略>
⑤ This is the place where this picture was taken. <関係副詞>
となります。同じ意味でも色んな表現が出来て面白いですね!
では、最後にこの問題はどうなるでしょうか。
正解は、 which です。
一見、余っているはずの前置詞が見当たらないので、関係副詞のように思えます。
しかし、元を考えると、
This is the place. I want to visit the place. だったはずです。
visitは前置詞が不要で、直接目的語をとります。
ということは後ろのthe placeという名詞だけを変えているのだから、【関係代名詞】を選べば良い、ということになります。
このようにそもそも前置詞が必要なのか不要なのか、ということも考える必要があります。
関係代名詞なのか、関係副詞なのかで迷ったら、このように元の文を考えて、
名詞だけを変えているのか、副詞(句)を変えているのかを見分けていきましょう!
以上、参考になれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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