こんにちは、タカヒロです。
そうした疑問にお応えしていきます。
近年、教員を一度休職し、海外留学をしてMA TESOL取得を目指す方が増えてきているように思います。
しかし、その際はあまり「教員の海外大学院留学」に関する情報がなく、教員のままでの留学を実現させるのに本当に苦労しました…。
そこでこの記事では、そうした僕自身の体験を元に、「教員の海外大学院留学までの道のり」をQ&Aの形で10点ご紹介します。
筆者の経歴
・公立中学 教諭5年
・イギリス大学院(University of Brighton MA TESOL)へ留学
・県立高校 教諭2年
・退職して私立大学、私立高校 英語講師
海外大学院への留学を検討している教員の皆様に、何かのヒントになれば幸いです。
それではどうぞ!
教員が海外大学院へ留学するまでの道のり
Q1 そもそも長期留学は行った方がいいですか?
もし長期留学に行かれていないのであれば、どこかのタイミングで思い切って行かれることをおすすめします。
教員になったからといって、諦める必要はありません!
英語は日本でも勉強できますが、「多様な人的ネットワークとのつながり」は留学でしか手に入りません。
留学では人種、信条、年齢、職業の違う様々な人と繋がることができます。
日本にいては出会えない様々な価値観を持った人々と繋がり国際的な視野を持つことは、英語教員として生涯の自分の武器となっていきます。
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【必見】大学生が留学に行くべき理由は語学力の向上だけではない
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また海外大学院において他国の先生方とMA TESOLコースで学ぶことは、日本の教育を客観的に見直すきっかけとなります。
MA TESOLでどんなことが学べるのか気になる方はこちらの記事をご覧ください。
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MA TESOLとは?英語教員が取得するメリットを解説
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Q2 留学を決めたきっかけは何でしたか?
僕は長期留学の経験がない平凡な新卒教員でしたが、3年間働いたのち覚悟を決めて準備をし、留学を実現させることができました。
「留学をやり残したままでいいのか…!?」
現実と向き合いながら、そんな問いと格闘を続けた結果、留学を決意しました。
「留学へ行く」と決意を固めて動き出してみることが、全てのスタートになります。
僕の場合は、イギリス大学院への留学を検討していたため、イギリス留学エージェントSI-UK (ukeducation.jp)が行っていた留学イベントに参加したことで、一気に留学への現実味が増していきました。
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平凡教員が大学院留学を決心するまでと実際に留学して変わったこと
Q3 いつ、どのタイミングで留学に行ったら良いですか?
研究者を目指すのであれば、大学卒業から直接進学するのもありです。
しかし、教員としてやっていくのなら、数年教育現場で働いてからの方がおすすめです。
数年間、教育現場で働くことによって、
・学びたいことが明確になっている
・人的ネットワークが広がりやすい
・多少お金にゆとりができ、留学自体を楽しめる
からです。
僕の場合は3年間勤めた後、大学院で研究してみたいテーマが見つかった時が、留学へ動き出したタイミングでした。
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教員が留学(MA TESOL)に行くなら数年働いてからが良い理由
Q4 教員の留学にはどのような制度がありますか?
まだあまり知られていませんが、「自己啓発等休業制度」という制度があります。
こちらの制度を使えば、教員を辞めずに休職という形式で海外大学院に進学することが可能です。
ただし、各都道府県によって細かい制度内容は異なってくるため、検討し始めたらまず校長先生へ相談してみることがおすすめです。
また、大学院修学休業制度:文部科学省 (mext.go.jp)という制度もあります。
「専修免許状を授与することが可能であると判断した場合」のみ、海外大学院が対象となっています。
こちらも合わせて検討してみる価値はあるかと思います。
Q5 自己啓発等休業をどのような手順で実現させましたか?
手続きや書類作成は面倒ですが、以下の手順で進めていけば実現が可能です。
1、校長先生に「自己啓発等休業制度」の話を持ち掛ける(前年度)
2、どこの大学に何を学びに行くかを決める(3~4月)
3、自己啓発等休業制度の計画書、志願書等を作成する(5~6月)
4、必要書類を集めて、大学にアプライする(7~8月)
5、大学からのオファーを手に入れる(~1月)
6、大学の入学許可証を提出する(~2月)
7、自己啓発等休業制度の正式な許可を受ける(3月)
8、ビザを取って、留学へ!
ポイントは計画から1年半くらい掛かるので、早め早めに動くことです。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
Q6 大学院留学するならどこの国が良いですか?
MA TESOLは英語圏の様々な国で取得が可能です。
せっかくの長期留学ですから、自分が興味のある国への留学を目指すことが一番だと思います。
国によって必要な留学費用や期間が変わってくるため、まずは情報を集めましょう。
個人的にはイギリスがおススメです。
イギリスでは1年間で修士が取れるため、費用・時間の両面で節約ができます。
イギリスへ長期留学に行くメリットは
・修士課程が一年間で習得できる
・ヨーロッパ中の友達ができる
・ヨーロッパ中を旅することができる
などとたくさんあります!
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【体験談あり】イギリス大学院へ留学するメリット3選
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Q7 どのように受験校を選んでいったら良いですか?
受験校選びの主なポイントは、
・何を学びたいのか
・学校全体の評判
・International Studentsの割合
・地理的な要素
の4点です。
僕の場合は、
・MA TESOLでもICTに特化したことが学べる
・ブライトンには様々な人種・信仰の人が住んでいて、大学のInternational Studentsの割合もバランスが良い
・ブライトンはガトウィック空港から近くて、ヨーロッパ中を旅できそう
ということがブライトン大学に決めたポイントになりました。
下の記事に、受験校選びのポイント4つがまとまっています。参考になれば幸いです。
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【イギリス大学院】留学先の選び方で重要な4つのポイントを解説!
Q8 留学の一年はどんな流れですか?
下の記事では、僕が一年間どんな感じで過ごしていたのか、留学当時の生活の流れを紹介しています。
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イギリス大学院生活の実録と1年を充実させるために大切な2つのこと
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一年間を通して、常にエッセイや課題を同時進行でいくつかこなしていくことが求められたので、英語力と共に、計画力や段取り力が大きく身に付いたように思います。
また、バイトをする、ジムに行く、料理をするなど、勉強とは切り離された時間を確保して、うまくリフレッシュしていくことが大切だと感じました。
大学院留学では、日本でのワークや過去問を解くような「答えありきの教育」とは全く違う、自分の頭で考えて自分なりの見解を見つけていく本当の学問の楽しさを味わうことが出来ます。
イギリス大学院の場合は、一年間で修士を取得できますが、その分スケジュールはかなりタイトになります。
特に修士論文は計画的に進めていくことが重要になります。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
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【イギリス大学院】修士論文を提出するまでのスケジュール
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Q9 自分の英語力が心配…。どんな準備をするべきですか?
大丈夫です。
僕も果たして授業に付いていけるのかとっても心配でしたが、「長期の留学経験なし、IELTSの点数ギリギリで行った純ジャパ人間」の僕でもなんとか無事に卒業出来ました。
以下の記事では一年間で英語力がどのように伸びていったのかを赤裸々に綴っています。
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【イギリス大学院留学】純ジャパ生の英語力はどのように伸びていくか
英語力を気にし過ぎて動かないより、留学を決意して、もがきながら学ぶ方が習得は早いように思います。
留学を決意してからは、IELTSのスコアを取るために必死にもがきました。
留学に行ってからは、授業に付いていくため、エッセイを書くために必死にもがきました。
帰国後には、それまで全く歯が立たなかった英検1級に1発で合格出来たので、留学を通して英語学習にもがいている間に力は付いていきます。
ただリスニングとエッセイの書き方については、「もっと日本にいる時に勉強しておけば良かったな…」と感じました。
リスニングが出来なければ、そもそもディスカッションに参加できませんし、エッセイの書き方が分からなければ、単位を修得することは不可能となります。
リスニングにはシャドーイングや音読の練習が非常に有効です。
こちらの記事をご覧ください。
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【初心者向け】英語のリスニングが上達しない原因とおすすめ勉強法3選
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【英語初心者向け】シャドーイングの効果的なやり方とおすすめ教材
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エッセイの書き方や修士論文についてもこちらの記事でまとめていますので、事前にご覧になって頂くと準備すべきことが見えてくるかと思います。
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【イギリス大学院】修士論文の書き方を解説!便利フレーズも公開!
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Q10 留学に行って何が変わりましたか?
僕は人生が変わりました。
大袈裟ではなく、本当に見える景色が変わりました。
物事への考え方や視野、そして今後やりたいことへも変化が起きました。
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留学したことがきっかけとなって、現在も自分がやりたいこと、やりたい方向へと舵を切って突き進んでいます。
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【ご報告】人生で最大のチャレンジを始めます。
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「留学したい」と感じていたら、実現に向けて今できることをまず始めてみることをおススメします!
まとめ:教員でも海外大学院への留学はできる!
以上10点、教員の海外大学院留学についてご紹介しました。
大変なことは多いですが、教員でも海外大学院への留学は可能です!
この記事がこれから留学をしたいと考えている先生方への何かのヒントになれば幸いです。
留学を志す教員の方々を心より応援しております。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた!