こんな方におすすめ
- 英語の授業を作る上で役立つ本を知りたい
- 新任で日々の授業作りが不安だ
- 授業をレベルアップさせたい
特に初任の頃は、日々の授業作りに悩みを抱えることが多いですよね…。
その際、英語教員の先輩方や英語教育者の方が書いた本が、悩みの解決の糸口となります。
この記事では、僕がこれまで実際に読んできた英語教育に関する本の中で、「これは新任の先生方におすすめだ!」というものを10点ご紹介します。
この記事の内容
新任英語教員が持っておきたいおすすめ本10選
筆者の経歴
・公立中学 英語教諭6年
・県立高校 英語教諭2年
・私立大学、私立附属中高 英語講師2年
・私立中高 専任教諭2年目
これらの本を読めば授業の質をグンと上げていくことが出来ますよ!
是非最後までご覧ください。
Contents
【絶対に役立つ!】英語教員が持っておきたいおすすめ本10選
① 英語学習のメカニズム
理論を学び直す上で非常に参考になるのがこちらの本です。
英語教師が知っておきたい(知らなければいけない)第二言語習得理論の基本について分かりやすくまとめてくれています。
授業では「アクティビティを行って英語を使わせれば良い」のではなく、「どのようにアクティビティを作ると効果的なのか」、「どうすれば学習者のモチベーションを維持できるのか」などを考えなければいけません。
そうした問題に対するヒントがたくさん書かれています。
理論を踏まえた上での授業実践を心掛けていきたいですね!
② 英文法指導アイデアブック
文法の導入と言えばこちらの本。
文法事項を導入する際、どのように工夫するかは教員の腕の見せ所です。
使用場面が具体的にイメージできると、生徒への定着具合は変わってきます。
しかし実際は各文法項目に対して、なかなか良い導入アイデアは思いつかないものです…。
こちらの本では、それぞれの文法項目で、どのように導入すれは良いか、その後にどういったアクティビティを行うことが出来るかを具体的に教えてくれます。
ワークシートも付いていて、印刷すれば即授業で使えるようになっているため、非常に助かります!
③ 英語教師は楽しい
こちらの本を読むと、英語教師自身のモチベーションが上がります。
日本中に優秀な英語教員は沢山いるにもかかわらず、教育現場に入ると目の前の仕事で忙しくなり、なかなか他の先生方の実践に目を向けることができません。
こちらの本には日本中で活躍している英語教員の記録がたくさん載っていて、悩んだ時に読むと「あ、自分も頑張ろう!」と元気やモチベーションを貰えます。
やはり自分の前を実際に走る先輩方の声には心に響くものがあります…!
④ 本物の英語力、話すための英語力
二冊とも英語教育で有名な鳥飼さんの書籍です。
こちらの二冊では、今後の時代の変化を見据えた際、どのような英語力が求められるようになるのかを学ぶことができます。
「4技能をバランスよく鍛えよう」とはいうものの、もっと具体的にどのような力が必要になるのかを考えさせられます。
⑤ やる気にスイッチが入る! 英語授業のつくり方
こちらの本では、英語の授業を組み立てていく中で、生徒のやる気をくすぐる様々な具体的な仕掛けが学べます。
学力差がある中で、
・どうすればそれぞれの生徒が自分のレベルにあった課題に取り組めるか
・日常の授業でマンネリ化を防ぐためにはどうすればよいか
といった問題に対し、翌日に実践できるノウハウを教えてくれます。
英語の授業ではペアワーク、グループワークを行うことが多いですが、そのコツも沢山学ぶことができます。
⑥ 絶対成功する! 新3観点の英語テストづくり&学習評価アイデアブック
新任時代の大きな悩みの一つは、「どのように定期テストを作ればよいか」という問題だと思います。
定期テストで成績は大きく変わってくるため生徒はテストに向けて必死ですし、安易な問題は作れません。
初めは先輩の先生方のテストを真似しながら作るのが良いですが、「その出題の意図は何なのか」、「生徒を適切に評価できるテストになっているのか」といったことは常に考える必要があります。
⑦ ICT×英語 GIGAスクールに対応した1人1台端末の授業づくり
1人1台端末が活用できるようになったことにより、明らかに授業形態が変化していきます。
こちらの本では、ICTを使って何ができるのか、ICT活用の授業づくりで押さえたいことを具体的な実践例と一緒に学ぶことができます。
ICTを味方に付けると効率的に指導できる部分は増えていきますし、結果的に授業作りが楽になる部分も増えていきます。
まずはこちらの実践例にあることを試してみつつ、自分なりにアレンジを加えていくことが理想かと思います。
⑧ 1分間チャット&スピーチ・ミニディベート28
生徒にとって英語の授業の楽しさは、他の生徒とコミュニケーションを取れることにあります。
帯活動として1分間チャットを取り入れると、授業の始めでクラスが活性化して、良い雰囲気で授業を進めていくことができます。
こちらの本では1分間チャットを実施するワークシートが充実しており、この一冊で1~3年生までの活動をカバーできます。
話すことの評価が「発表」と「やりとり」に分かれましたが、「ALTとの1分間チャット面接」という実践例が、「やりとり」の評価材料として簡単に使える点がおすすめです。
⑨ リテリングを活用した英語指導
リテリングは「本文の言語形式を自分の言葉に言い換えてアウトプットする活動」であり、読解を深めながら生徒主導型となる活動を授業に取り入れることができます。
こちらの本では、リテリングとは何か、実施する手順、評価の仕方が詳しく紹介されています。
音声指導を充実させ、補助シートを準備して実施していけば、英語が得意な生徒から苦手な生徒まで取り組める活動にすることができます。
リテリングも授業が活性化する活動なのでとてもおすすめです。工夫次第では、話すこと「発表」の評価材料にすることが可能です。
僕が中学で実践していたものはこちらの記事で紹介していますので、興味のある方はぜひ覗いてみて下さい。
【関連記事】【話す活動】中学英語の授業で使えるストーリーリテリングのやり方
⑩ 教師のすごい!会話術
英語の授業に限ったことではありませんが、生徒のやる気をさらに向上させるためにも生徒の活動に教員がどのようなフィードバックを行うかは重要です。
こちらの本からは、生徒をやる気にさせるフレーズを沢山学ぶことができます。
とっさの時に気の利いたフレーズをパッと言えるかどうかで、教師への信頼面で大きな差が出るかと思うので、こちらも読んでおいて損はありません!
本で先輩方の実践を学び、自分なりにアレンジしていこう
これまでの教員生活の間、これらの本には本当に助けられました…。
授業作りに悩んだ際は、英語教員の先輩方が実践していたことをマネしながら、徐々に自分なりにアレンジしていくことが効率的です。
どれもとてもおすすめな本なので、気になった本は是非チェックしてみて下さい。
こちらの記事でも、初任の先生方へ役立つ情報を紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた!