英語の使役動詞は日本語訳にすると「~させる」となり、4種類の使い分けが混乱しやすいですよね。
しかし、4種類それぞれのイメージを掴んでおけば、簡単に使い分けが出来るようになります。
この記事では、受験でのみ使われるような細かな知識は除き、出来るだけシンプルに使役動詞の使い分けをご紹介していきます。
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使役動詞とは?
使役動詞とは、「ある行為を他者にさせるという意味を持つ動詞」です。
「~させる」と訳すことが多いのですが、
使役動詞にはmake、let、have、get toの4種類があり、
どの使役動詞を使うかによって伝わるニュアンスが変わっていきます。
「主語 + 使役動詞 + 目的語 + 動詞の原形 ~」
が基本の形となります。
使役動詞4種類の使い分け
使役動詞4種類の意味の違いは以下の通りです。
①:make 「(強制的に)~させる」 相手の意思とは関係なく強制的にさせる
②:let 「~させる、させてあげる」 相手が望むことをさせる
③:have 「~させる、してもらう」 業者や目下の人にしてもらう
④:get to 「~させる、~してもらう」 どうにか説得して~してもらう
一つずつ解説していきます!
①:make 「(強制的に)~させる」
makeは一番強い使役動詞です。
相手の意思とは関係なく、「強制的に~させる」という意味になります。
例えば、
The teacher made me stay after class.
「その先生は私を(強制的に)放課後残した。」
この場合では生徒の意思に関係なく、強制的に残したという意味になります。
他にも、
The movie made me cry.
「その映画で私は泣いてしまった。」
この場合も自分の意思とは関係なく、映画が私を泣かせたという意味になります。
②:let 「~させる、させてあげる」
letは「相手が望むことをさせる、許す」という意味合いで、とても軽いタッチの使役動詞です。
日常での使用も多いです。
Let me introduce myself. 「自己紹介させてください。」
Let me try it! 「私にやらせて!」
Let me know! 「知らせてね!」
他にも、ことわざに、
というものがあります。
という意味になっていきます。面白いですね!
③:have 「~させる、してもらう」
haveは基本的に「もっている」という意味を表す、動きが感じられない動詞です。
使役動詞としてのhaveも「そうした状況をhaveする(もっている)」という意味からきています。
例えば、
I’ll have him call you later.
「のちほど彼に電話させます。」
の場合では
「彼が電話をかけ直す」という状況をhaveする、ということを意味しています。
I'll have the doctor look at my tooth today.
「今日、お医者さんに歯を見てもらう。」
といったように、
「業者や目下の人にしてもらう」というニュアンスで使われることが多いです。
④:get to 「~させる、してもらう」
最後に、get to は「どうにか説得して~してもらう」といったニュアンスになります。
get のみ、「get + 目的語 + to 不定詞」となります。
getは「動き」を伴う動詞であるので、「目的語に働きかけてto以下に向かわせる」という意味合いになります。
例えば、
Mary got her sister to help her pack.
「メアリーは妹に荷造りの手伝いを頼んだ。」
のような具合です。
使役動詞4種類をイメージで使い分けよう
まとめると、使役動詞「~させる」は4種類。
①:make 「(強制的に)~させる」 相手の意思とは関係なく強制的にさせる
②:let 「~させる、させてあげる」 相手が望むことをさせる
③:have 「~させる、してもらう」 業者や目下の人にしてもらう
④:get to 「~させる、してもらう」 どうにか説得して~してもらう
といったニュアンスの違いがあります。
区別して覚えて、日常の表現に取り入れていってみましょう!
こちらの記事では、英語のやり直しに役立つ情報をご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた!