こんにちは、タカヒロです。
こちらのブログに遊びに来ていただきありがとうございます!
さて、
「言語と文化は表裏一体」ということは良く言われています。
その土地の文化に合わせて、その土地ならではの言語が出来ていきます。
日本語の裏には日本文化があり、英語の裏には英語圏の文化があります。
そこで今回は、英語にできない日本語を10個、調べてみました!
日本の素晴らしさ、独自性を再発見しましょう!
Contents
英語にできない日本語を調べてみたら、日本の素晴らしさに気が付いた!
① もったいない
まだ使えるのにそのままにしておいたり、むだにしてしまったりするのが惜しいという意味の「もったいない」。
物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表しています。
英語にすると「What a waste!」が一番近いのかと思いますが、
日本語の「もったいない」には、
「誰かがあなたのためにそれを準備するのに多くの努力をした。それを無駄にするのはもったいない」
といったように、どこか嘆きのニュアンスが入っているように思います。
最近「サステナブル」という言葉をよく聞くようになりましたが、
もともと日本人にはサステナブルな心がインストールされているように思います。
トイレの水を流す際、日本には「大小」があり、海外にはないのはなぜでしょうか?
水という資源が「もったいない」からですよね。
やっぱり日本、素敵ですね!
② 切ない
意外と英訳が難しい「切ない」という言葉。
・painful (失恋などでつきさすような切なさ、痛み)
・miss (誰かに会いたいときの切なさ)
などが近い英訳になりますが、
ぴったり言い換えることは難しいです。
ちなみにポルトガル語のサウダージ(saudade)という単語には
日本語の「切ない」に近いニュアンスがあるようです。
ポルノグラフィティの曲を思い出しますね…。「愛が消えていくのを、夕日に例えてみたりして、そこに確かに残るサウダージ。」
さくらが散る際の「切なさ」を共有できるのって、
ひょっとしたら日本人とポルトガル人だけなのかもしれません。
③ いただきます
英語にない日本語の代表格ですね。
「ごちそうさま」も同様です。
日本人は作ってくれた人や食べ物へ「感謝」を言葉で示します。
海外で食事をしても、日本人だけ小声で「いただきます」と言っていたりしますよね。
というか、もはや言わないとなんだかムズムズしてしまいます。
これ意外と面白い日本人の特性ですよね!
個人的にはこの「いただきます」を言う文化がとても好きで、日本人で良かったなあと思います!
④ お疲れ様です
これが一番謎な日本語かもしれません。
サラリーマンが電話を掛けた際の第一声は「お疲れ様です。」
職場を去る際に使うのも「お疲れ様です。」
相手が疲れていることを前提にしているように聞こえますね。
日本では相手へのねぎらいの言葉として定着していますが、
海外では
・See you tomorrow. (会社の去り際)
といった挨拶程度のニュアンスでしょうか?
そのまま訳して「You must be tired.」と伝えても
「??!」と反応されてしまいます。
日本でも「お疲れ様です」は形式化されていますが、
昔から日本には「ただならぬ過酷な業務」がはびこっている、
ということの証拠なのかもしれませんね。
⑤ よいしょ
何か重いものを持ち上げる時、何というか。
「よいしょ。」
特に意味のない言葉なのに、なぜ日本人はみんなこの言葉を使うのでしょう?
どこで覚えた言葉なのでしょう?
由来には諸説ありますが、
仏教用語で、修行僧が山に入り修行をする際に「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱えながら山を登った。ここから由来し、やがて「どっこいしょ」、「よいしょ」と言われるようになった。
という説が有力なようです。
もし国籍判定で迷った時には、何か重いものを持たせて
「よいしょ」と言うかどうかで、日本人かどうか判定できそうですね笑。
⑥ 生きがい
英語にすると「a reason for living」ですが、
一つの英単語としては表現出来ないようです。
生きがいに関しては面白い図を発見しました。
アメリカ人起業家のMarc Winnさんは、日本の「生きがい」という言葉に出会い、
うまく英語に翻訳ができないこの言葉を「Ikigai」として可視化しました。
これ面白いですね!
様々な要素が組み合わさって「生きがい」になっているのが良く分かります。
自分の「生きがい」って何だろう?と疑問に思った際に、逆に活用できそうです!
⑦ お世話になっております
これも日本人が大好きな定番フレーズですね。
メールの書き出しは大体これですよね。
英語にすると
「Thank you for your kind cooperation.」
が近いでしょうか。
「お世話になっております」という言葉には、
対象の定まらない(漠然とした)感謝の気持ちを述べるという意味合いがあります。
相手が自分のために尽力してくれたことに、労いやお礼を表すことを好む国民性が表れている一語ですね。
「お世話になります。」
という言葉になると、
・「Thank you in advance.」
が近い英語になりますね。
ちなみに「お世話様です」は目上の人から目下の人限定で使われるようで、
敬語ではないので注意です。
「お世話になっております。」を使うのが間違いないようです。
日本語、ムズカシイデスネ…。
⑧ よろしくお願いします
日本語では頻繁に使う「よろしくお願いします。」ですが、
英語ではぴったり当てはまる言葉はなく、シチュエーションによって変わります。
・今後ともよろしくお願いしますの際は「Keep in touch」「See you again soon.」
・お願いごとのときは「I’m counting on you(よろしく頼むよ)」
・メールの最後に添えるよろしくお願いしますの際は「Kind regards.」
そう考えると、日本語の「よろしくお願いします」って本当に便利な言葉ですね!
⑨ おかげさまで
「おかげさまで、何とかやっています。」
「おかげさまで、商談が成立しました。」
日本人は何かある度に「おかげさまで~。」という癖が付いているように思います。
目に見えない存在の「お陰」を感じる
自分の味方になってくれる人、協力してくれる人が居ると感じる
という意味から成り立っている「おかげさまで、~」ですが、
日本人以外には
「え、直接お世話した覚えはないよ…?」
と捉えられる可能性があります。
日本人ならではの、非常に謙虚で奥ゆかしい言葉ですよね。
最近は「個人で稼ぐ時代」となり、
「自分の力で稼いだ実績」など個人の力に注目が行きがちですが、
その陰にはサポートしてくれている仲間、家族、そしてお客さんが多くいます。
自分がどんなに力を付けていったとしても、
日本人ならではの「周囲への感謝」を常に忘れないようにしたいですね。
⑩ 私、俺、僕、吾輩、拙者、わし、おいら、うちなど…の一人称
英語ならば一人称は「I」のひとつなのに、
日本語では一人称を表す言葉がたくさんあります。
ここにも言語の面白さが隠されていますね!
日本人が会話の中で主語を使い分けているのは、
場の空気を乱さないようにすることと関係しています。
友達同士の会話では「俺」という人でも、
多少フォーマルな場では「私」を使いますよね。
日本人は知らないうちに主語を使い分けて、TPOに合わせた表現にしている器用な国民なんですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「英語にできない日本語」を調べてみると、日本の素晴らしさ・独自性が見えてきました!
こうして言語を比較してみることで発見できる異文化って、とっても面白いですね!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
ではまた!