そうした疑問にお応えします。
私はイギリス大学院へ進学するに当たり、8週間のpre-sessionalコースに参加しました。
結論から言うと、pre-sessionalコースへ参加して、本当に良かったと感じています。
この記事では、筆者の体験をもとにイギリス大学院Pre-sessional courseのメリット、デメリットを紹介していきます。
筆者の経歴
2017年7月 University of Brighton Pre-sessional course 8weeksに参加
2017年9月 University of Brighton MA TESOLへ進学
Contents
【イギリス大学院】pre-sessionalは参加するべきか?
Pre-sessional courseとは?
Pre-sessional courseとは、留学生向けに大学側が提供している大学院の準備コースです。
大学院がスタートする9月下旬に合わせて、7月頃から開始されます。
イギリス大学院では入学審査の際IELTSのスコア提出が必要となります。
しかし、大学が求める基準にスコアが満たない場合でも、大学が開講しているPre-Sessionalコースに参加して、試験に合格をすれば入学を許可されるというシステムがあります。
通常、IELTSのスコアに応じて、Pre-sessionalへの参加期間が決定していきます。
なお、IELTSのスコアが基準を満たしていても、希望をすればPre-sessionalを受けることが出来る場合が多いです。
例えば、僕の通っていたUniversity of Brightonでの2021年 Pre-sessionalコースは以下の通りです。
大学院(postgraduate)への進学には、
IELTS 5.5 ➡ 12weeks
IELTS 6.0 ➡ 8 weeks
希望者 ➡ 4 weeks
といった参加期間が基本となってきます。
率直に、費用は高額でしたが、その分受けるメリットは大きくあると感じました。
個人的には、留学に対して不安が大きい場合はPre-sessionalから参加することがおすすめです。
Pre-sessional courseのメリット
Pre-sessional courseを受講してみて感じたメリットは3つあります。
①:大学院で必要なアカデミックな英語が体系的に学べる
②:イギリスでの生活が落ち着いてスタート出来る
③:多国籍な友達、英語の会話相手が出来る
順番に説明していきます!
①:大学院で必要なアカデミックな英語が体系的に学べる
Pre-sessional courseではアカデミックな英語を学ぶことが出来ます。
・論文の書き方
・文献の検索の仕方
・文献の引用の仕方
・プレゼンテーションの仕方
・パラフレーズの仕方
・論文執筆で役に立つボキャブラリー
など、大学院へ進学する上で必要不可欠な知識を体系的に学ぶことができます。
大学院では、論文やプレゼンテーションで評価が決まることがほとんどです。
いくら英語が流暢に話せても、論文の構成、文献の活用方法などを理解していないと科目をpassすることはできません。
大学院がスタートしてしまうと、参考文献のリーディングや課題に追われることになります。
そのため、Pre-sessional を通して基礎知識を学べることは非常に有益です。
・日本では学ぶことができていない部分
・しかしイギリス大学院では必要な部分
に関して、その大学院について知り尽くしている先生方から教わることで、かなり不安を和らげることができます。
僕の参加したPre-sessionalは、【中国人3人、韓国人、タイ人、サウジアラビア人2人、スーダン人、僕(日本人)】の9人クラスでした。
Pre-sessional の参加者は全体で70名程。10人×7クラスに振り分けられた形でした。
毎時間、写真のようなコンパクトな教室で和気あいあいと学んでいきました。
②:イギリスでの生活が落ち着いてスタート出来る
Pre-sessionalから参加すると、イギリスでの生活を落ち着いてスタートさせることができます。
いざイギリスでの生活が始まると、
・BRPの受け取り
・生活に必要なものを買いそろえる
・銀行口座の開設
・定期券を購入
など、非常にバタバタします。
Pre-sessionalの期間中、授業は14時頃には終わるため、その後の時間を自分で使うことができます。
友達と街をぶらぶらしながら生活に慣れていく重要な期間になります。
大学院がスタートして忙しくなる前に生活の基盤が出来るのは本当に大きいです!
間違いなく落ち着いて大学院コースのスタートが迎えられます。
僕の場合は、Pre-sessionalの期間を用いてアルバイトをスタートしました。
14時までは大学で勉強。それ以降は週3程度でバイトを入れていました。
③:多国籍な友達、英語の会話相手が出来る
Pre-sessionalに参加している生徒はアジア人がほとんどです。(中でも中国人、タイ人の割合は多めでした。)
やはり第二言語として英語を学んでいる者同士、意気投合しやすい部分があります。
英語のレベルが自分と同じくらいの学生も多くいて、気軽に英語の会話相手となってくれる友達ができます。
留学初めに英語を気軽に使える相手がいるかどうかは、英語力を伸ばす上で非常に大切だと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。
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【イギリス大学院留学】純ジャパ生の英語力はどのように伸びていくか
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またPre-sessionalにはあらゆる専門分野に進む学生が参加しているため、他分野の学生と友達になれるメリットがあります。
一方で、イギリスの大学院ではコースが始まってしまうと、コース内でほぼ全てが完結し、課題に追われる日々や自主学習の日々が続くため、コース外に友達の輪を広げることがなかなか難しいです。
そういった意味でも、Pre-sessionalの期間にできる友達はとても貴重です。
Pre-sessional courseのデメリット
Pre-sessionalのデメリットはただ一つ、「費用が高い」ということです。
例えばUniversity of Brighton(2021年)の場合、
12 weeks ➡ £3,354 (約52万円)
8 weeks ➡ £2,236 (約34万円)
4 weeks ➡ £1,118 (約17万円)
といった金額がコース費として掛かります。
こちらは2021年のデータのため、現在はさらに値段が上がっていることが想定されます。
その他に賃料、食費、交際費等として、
12weeksではプラス30~40万円、8weeksではプラス25~30万円、4weeksではプラス15~20万円くらいが別途必要になってくるかと思います。
pre-sessionalに参加して、スムーズな大学院生活をスタートさせよう
この記事では、イギリス大学院のPre-sessional についてまとめました。
費用は掛かりますが、僕はPre-sessionalから参加して本当に良かったと思っています。
参加したおかげでスムーズに大学院生活をスタートでき、またPre-sessionalで学んだアカデミックな知識が、その後の大学院生活でのベースとなりました。
留学に対し不安が大きい方にはおすすめです!
これから留学をされる方へ何か参考になれば幸いです。
実際の大学院生活についてはこちらの記事をどうぞ。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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