教員の働き方

【大学4年生向け】英語教員になる前にやるべきこと5選【現職が解説】

2021年6月21日

こんにちは、タカヒロです。

 

(大学生)来年度から英語教員になるけれど、大学生中に何を準備したら良いのだろう?

 

そうした疑問にお応えします!

 

大学生中に出来る限りの準備を進めることで、教員生活のスムーズな働き出しに繋げたいですよね。

 

そこでこの記事では、実際に教育現場で勤めてきた教員の筆者が「大学生が英語教員になるまでにやるべきこと」を5つ紹介していきます。

 

この記事で分かること

・大学生が英語教員になるまでにやるべきこと5選

 

筆者の経歴

・公立中学校 教諭6年

・県立高校  教諭2年

・退職して私立大学、高校で非常勤講師 2年目

 

これまで10年勤めた経験から言えることをまとめました。

 

 

具体的な方法もセットでご紹介していますので、是非最後までご覧ください!

 

 

【大学4年生向け】英語教員になる前にやるべきこと5選

 

大学生が教育現場に出るまでにやっておきたいことは以下の5つです。

 

① 仮のレッスンプランを立ててみる

② 地域の研修会に参加して先生の繋がりを作る

③ 後悔しないように旅行に行っておく

④ 英語のスキルを磨く

⑤ 第二言語習得について知識を深める

 

 

順番に説明していきます!

 

 

① 仮のレッスンプランを立ててみる

 

仮のレッスンプランを立ててみましょう。

教育現場では4月からいきなり授業が始まります。

 

企業のように研修期間があるわけではなく、初任であっても4月から教壇に立ちます…。

 

ただでさえ4月は新学期準備のためバタバタするので、4月に入ってから「授業どうしていこう…」となってしまうと自分が苦しくなってしまいます。

 

・教科書をどのように扱っていくのか

・単元の単位でどのように進めていくのか

・どのように評価をしていったらよいのか

 

などについてある程度のイメージを作っておくことが望ましいです。

 

大学生のうちにやっておきたいことは

学年や範囲は気にせず、とりあえず単元一つ分のレッスンプランを立ててみる

ことです。

 

教育実習では単元の一部分しか経験できませんから、単元を全て準備する経験は自分でしてみるしかありません。

 

単元をまるまる計画してみることで、

・どんな活動を行って、生徒にどんな力を付けさせるのか

・授業の流れのつくり方

・授業に必要なグッズやスキル

などが見えてきます。

 

実際に授業をしてみないと分からないことは多いですが、勤め始める4月に授業に対してある程度のイメージを持っているかどうかは重要です。

 

こちらの記事では、授業準備、授業作りに関しては「ゼロから授業を作る」ことをテーマに情報をまとめていますので、是非ご参照ください。

【中学英語の教え方】新任教師の授業作りに役立つ7つの情報

続きを見る

 

 

また、初任の時に実際に役に立った書籍をこちらの記事にまとめています。

【絶対に役立つ!】新任英語教員が持っておきたいおすすめ本10選

続きを見る

 

これらの本は絶対に役に立つので、大学生のうちに購入しても損はありませんよ!

 

 

とりあえず単元一つ分のレッスンプランを立ててみて、必要なことを把握しよう。

 

② 地域の研修会やサークル等に参加して先生の繋がりを作る

 

地域の教員研修会やサークルに参加して、先生の繋がりを作っておきましょう。

 

とにかく初任の頃は授業作りに対する情報が少なくて苦労しがちになります。

その際、すでに教育現場で活躍している先生方の授業アイデアを参考にすることが一番です。

特に評価の仕方、成績の付け方に関しては、初めのうちは先輩の先生が行っているものを真似した方が良いです。

 

成績ファイルを一から作るのは大変です…。

 

しかし、配属される学校の規模によっては、データをシェアしてもらえる先輩が身近にいない可能性があります。

その際、地域の研修会やサークル等に参加して、他校の先生との繋がりが築けていると助けを求めることができます!

 

教員生活が始まってからは中々忙しくなってしまうので、大学生のうちに研修会・サークルなどのコミュニティを見つけておくとスムーズです。

大学生でも、教員志望だと伝えれば快く受け入れてもらえるはずです!

 

僕も大学4年生のうちから地域の英語教員サークルに参加して先生方と知り合いになり、教員となった後もしばらくそちらのサークルでアイデアを頂いていました。

 

また近年では、多数の先生方がブログで教育実践を発信しています。

ブログを通してアイデアをストックしていくのもありですね!

 

教員は1チーム!研修会やサークルに参加して諸先輩方が実践している方法をストックしていきましょう。

 

 

③ 後悔しないように旅行に行っておく

 

大学生のうちに、行きたいと思ったところへは旅行をしておきましょう。

勤め出してしまうと、しばらくの間は旅行に行く余力がなくなる可能性があります。

 

運動部の顧問となると余計になかなかまとまった時間が取れません…。

 

僕は教員採用試験が終わった後、1ヵ月程度ヨーロッパを周遊しました。

バックパックを背負って、男二人で旅をしました。

異文化を体験しておいたことが、結果的に英語の授業でも生きていきました。

 

大金を払ってでも思い切って行きたい所へ旅行に行っておくことをおすすめします。

 

なお、教員になった後は海外旅行や留学に行けなくなる、ということではありません。

僕は毎年夏休みに海外旅行へ行っていましたし、諸手続きは必要ですが、教員が留学へ行く方法はいくつかあります。

実際に僕は休職をしてイギリス大学院へ進学しました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

教員が休職をして海外留学する方法

続きを見る

教員が海外大学院へ留学するまでの道のりをQ&Aでまとめました

続きを見る

 

 

「行きたいと思ったところ」へは思い切って旅行しておこう。

 

 

④ 英語のスキルを磨く

 

授業をしていく中で生徒の信頼を勝ち取るためには、絶対的な英語力を示すことが効果的です。

 

英語ができる生徒に限って「先生って、英検何級持っているんですか?」と聞いてきたりします。

中学生でも2級に合格する生徒はいますので、大学生中に英検準1級を取得しておいた方が良いです。

 

TOEICやIELTSなど英語外部試験はいくつかありますが、生徒にとって馴染みがあって伝わりやすいのはやはり英検です。

 

僕は教員5年目に休職をしてイギリス大学院でMA TESOLを修得。帰国後に英検1級に合格しましたが、やはり留学前と比べると生徒の食いつき具合が違います。

 

英検1級に合格するまでに行っていた勉強法はこちらにまとめてあります。

【英検1級】独学最短で合格するための6つの勉強法

続きを見る

 

正直英検1級は目指したい方が目指せばいいと思いますが、準1級は全英語教員が取得を目指すべきだと思います。

 

教師としての威厳を保つためにも、英検準1級の取得を目指そう。

 

 

⑤ 第二言語習得について知識を深める

 

最後に、余力のある範囲で第二言語習得についての知識を深めましょう。

 

母国語として言語を学ぶのと、第二言語として言語を学ぶのでは、学び方が異なってきます。

 

英語教師である以上、日本語を母国語としている日本人にとってふさわしい英語の学び方を追求していく必要があります。

 

・インプットとアウトプットのバランスをとること

・4技能のバランスを図ること

・生徒それぞれの特性によって学習方法が変わること

・モチベーションの維持を図ること

・適切なフィードバックを与えること

 

など、追求していくことは沢山あります。

 

だからこそ、英語教育は面白いですね…!

 

理論を知るからこそ、実践してみたいことも見つかっていきます。

そして英語教師であることがますます面白くなっていきます。

 

第二言語習得に関するおすすめの本はこちらの記事で紹介しています。

理論と実践を行き来できるような教員を目指していきましょう!

【第二言語習得論】が良く分かるおすすめ本5冊+番外編3冊

続きを見る

 

 

余力のある範囲で、第二言語習得についての知識を深めていこう。

 

 

大学生中の準備で、より良い教員生活のスタートを!

 

この記事では、英語教員になるまでに大学生がやるべきことを5つご紹介しました。

 

まとめると、

① 仮のレッスンプランを立ててみる

② 地域の研修会に参加して先生の繋がりを作る

③ 後悔しないように旅行に行っておく

④ 英語のスキルを磨く

⑤ 第二言語習得について知識を深める

の5つです。

 

教員生活を少しでもスムーズにスタートさせるために、大学生中の準備が非常に大切です!

 

大学生である間に、やれることを着実に進めていきましょう!

これから英語教員となる皆さんのご活躍を陰ながら応援しております。

 

こちらの記事も是非合わせてご覧ください。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

ではまた!

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