こんにちは、タカヒロです。
こんなお悩みにお答えします。
「1ヵ月の留学はあまり意味がない。」という意見を良く聞きます。
しかし、長期留学したくても様々な要因で「留学しても1ヵ月が限度だなあ…」と思っている方は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、1ヵ月留学が意味がないと言われている理由と、大学生が1ヵ月留学をするメリットについて解説していきます。
この記事の内容
・1ヵ月の留学は意味がないと捉えられる理由
・大学生が短期留学をするメリット
筆者の経歴
・大学3年次に、イギリスのオックスフォードへ1ヵ月の語学留学
・4年間、英語教員として勤めたのち、休職してイギリス大学院へ進学
僕は、大学3年生の時にイギリスへ1ヵ月の語学留学へ行きました。
本当は半年から1年間の留学に行きたかったのですが、教員免許を取得する履修の関係で断念しました…。
しかし、その1ヵ月の短期留学経験こそが、その後の大学院進学へと繋がるきっかけとなりました。
僕が1ヵ月の留学を経験して約10年が経つので、今思うことをまとめていきます。
結論としては、
1ヵ月だとしても、留学に行きたいという意思が少しでもある限り行くべき
です。
この記事ではなぜそのように思うのかを深堀していきます。
それではどうぞ!
Contents
大学生の1ヵ月の短期留学は意味がないと捉えられる理由
まず、「1ヵ月の短期留学が意味がない」と言われる要因を見ていきます。
1番の要因は
「1ヵ月の留学で劇的に英語力が伸びることはほぼない。」
ということだと考えられます。
残念なことに、これは事実で「1ヵ月の留学で劇的に英語力が伸びることはほぼない」と考えた方が良いです。
語学の習得には時間が掛かる
語学の習得には時間が掛かります。
米国国務省が発表しているInteragency Language Roundtableによると、英語話者が日本語を習得することは最も困難なカテゴリー5に分類され、「自分が専門とする仕事に使える言語運用力」を習得するまでに88週(2200時間)が必要とされています。
日本の中高で学習するのはおおよそ1100時間なので、残り1100時間が必要になっていきます。
たとえ留学先で、寝る時間以外全ての時間を英語学習に費やした(1日18時間)としても、
61日は必要となってくる計算です。
実際、ちゃんと勉強できるのが1日8時間とすると、
137日は4か月半くらいですから、
留学して4、5か月経ったころから変化を感じる場合が多いというのは、こうした習得に必要な時間数が関係していると言えるかもしれません。
もちろん本人の頑張り次第ではありますが、一般的には1か月の留学で劇的に英語力を伸ばすことは困難と言えそうです。
大学生が短期留学をするメリット
しかし、それでも1ヵ月の留学には行った方が良いです。
1ヵ月の留学を経験して10年が経った今、そう断言できます。
理由は以下のようなメリットがあるからです。
① 一人でやり遂げる達成感が、その後の行動力に繋がる
② 価値観が違う人々と出会い、自分の常識が変わる
③ やりたいことが見つかる可能性がある
順番に説明していきます。
① 一人でやり遂げる達成感が、その後の行動力に繋がる
留学を実現していく過程には、やらなければならないことが沢山あります。
・留学先を考える
・予算を決める
・資金のやりくりを考える
・留学する目的、やりたいことを明確にする
・パスポートや保険など諸手続きをする
といったことです。
それらのことを自分自身で考えて、行動していくというプロセスに価値があります。
留学期間が1ヵ月だとしても、留学を実現させるためのプロセスを経ることには変わりありません。
自分で考えて決断し、留学という一つのアクションを起こすことに意味があります。
留学の経験は後々生きてくる
1ヵ月の留学から10年経って思うことは、その「1人で成し遂げる経験」は後々生きてくるということです。
僕の場合は、教員として4年勤めた後、休職をしてイギリス大学院へ進学しました。
1ヵ月の留学を経験したことで、「将来もっと長期の留学をする!」と心の中に燃える思いが湧いてきました。
休職しての留学にはかなりの労力を割きましたが、その長期留学に踏み切れたのは、大学生の時に1ヵ月の留学を経験したからこそです。
大学生の自分に出来たのだから、今はもっと大きなチャレンジができるはずだ。
そうした思考を手に入れることができます。
1ヵ月の留学経験が、未来へつながる貴重な成功体験の一つになります。
大学生の内がチャンス
そもそも、留学を実現しやすいというのは大学生の特権です。
1ヵ月の留学であれば、春休みや夏休みの内、1ヵ月を留学に当てれば履修に関係なく実現できます。
社会人になると、1ヵ月の休みをとるのは至難の業になります…。
「申請をして休職をするか」、「退職して留学するか」のどちらかになってくるかと思います。
しかし、休職を得るためにはタイミングや条件がありますし、退職すると留学後どうするのかを考える必要があります。
② 価値観が違う人々と出会い、自分の常識が変わる
留学へ行くと、自分とは価値観が違う人々と出会うことができます。
好奇心旺盛な大学生のうちに、自分にはない考えを持った人々と出会えることは貴重です。
様々な人とコミュニケーションを取る中で、自分の中での常識が変わるような衝撃を受けたり、時に自分のちっぽけさや無力さにショックを受けるかもしれません。
1ヵ月の短期留学は、そうしたことを感じるきっかけになります。
たとえ1ヵ月の留学で、英語力に何も具体的な成果を感じられずに終わったとしても、
・価値観が違う人々と出会ったこと
・そこで感じ取ったことがあること
という事実は残ります。
英語が理解できなくても、日本との違い、自分の感覚との違いを体感することができます。
語学のモチベーションになる
英語が通じずに悔しい思いをすることが、留学後に英語学習に励むモチベーションになります。
・もっとコミュニケーションを取りたい
・もっと英語を使えるようにしたい
・もっと異文化に浸りたい
そうした思いを抱いて帰国することができたら、それだけで留学した価値があると思います。
語学はモチベーションがある限り、いくらでの自分で鍛えていくことができます。
様々な価値観を持った人と接する中で、自分自身の考え方にも変化が起きたり、語学のモチベーションを得たりして、結果的に人生がより豊かになっていくんだと思います。
③ やりたいことが見つかる可能性がある
留学を通して、やりたいことが見つかる可能性があります。
正直そこはあくまで「可能性」で、見つかるかもしれないし、見つからないかもしれません。
しかし、留学を形にしなければ、留学を通して何かを見つける可能性は0です。
語学学校への留学であれば、勉強の他にアクティビティが充実しています。
異文化の中で様々なことを経験することができ、一気に視野が広がります。
多様な価値観を持った人々とのコミュニケーションで気が付くことがたくさんあります。
ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン、アンドリュー・スコットによる名著「LIFE SHIFT」に以下の一節があります。
「同質性の高い集団だとメンバーに変化を促すよりも、同質であり続けることを後押しする傾向が強い。いろいろなタイプの人と出会いたければ、もっと大規模で多様性に富んだ人的ネットワークの中を探すべきだ。そのような人的ネットワークの中でなら、あなたが憧れを抱くことができ、変身のお手本にできそうな人が見つかるだろう。」
大規模な多様性に飛び込むことで、新たな憧れや志が見つかっていく可能性があります。
自分の行動範囲を広げることで、自分の意識も広がっていくということは間違いありません。
1ヵ月の留学がきっかけとなって、その後人生を賭けてチャレンジしてみたいことや、目標とする人が見つかるかもしれません。
留学を実行することに意味がある
まとめると、
「1ヵ月の留学で劇的に英語力が伸びることはほぼない」
しかし、大学生が1ヵ月の留学をするメリットは以下の3点
① 一人でやり遂げる達成感が、その後の行動力に繋がる
② 価値観が違う人々と出会い、自分の常識が変わる
③ やりたいことが見つかる可能性がある
1ヵ月留学の意義は、英語力とは別の部分にあります。
「留学」を形にして実行することに意味があります。
1ヵ月でも「留学をしたという事実」が、その後の人生に変化を与えてくれます。
「やらない後悔」のない選択をしていきましょう!
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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