こんにちは、タカヒロです。
そんな疑問にお応えします!
英語を本格的に学び始める中学生には、しっかりと「復習に使えるノート」を作っていってほしいですよね。
この記事では筆者がおすすめの【中学英語 授業ノートの書き方】をご紹介します!
この記事の内容
・中学英語の授業ノートを作るポイント
・中学英語の授業ノートの書き方
筆者の経歴
・公立中学教員6年
・県立高校教員2年
・私立大学、高校 非常勤講師1年目
Contents
【中学英語】復習しやすい授業ノートの書き方
中学英語の授業ノートを作るポイント
まず、「復習に使えるノート」とはどんなものが理想的なのでしょうか。
ポイントは以下の3点になります。
① 読み返した際に内容が再生できるもの
② 自分なりの思考や気付きが付け加わったもの
③ 読み返したくなるもの
順番に見ていきましょう!
① 読み返した際に内容が再生できるもの
生徒が自分で読み返した際に、授業の内容が再生できるものにしていく必要があります。
人の短期記憶は1日後には約74%が消えてしまうと言われています。(エビングハウスの忘却曲線)
授業の内容を忘れてしまうことは避けられません。
そこで、ノートに授業の「記憶」を書き込み、復習できるようにしておくことが、ノートを作る目的になりますね。
「ノートを作ること」が目的になってしまって、綺麗なノートを作って満足してしまう真面目な生徒は多くいます。
綺麗なノートを使って復習することにこそ意味があることを伝えたいですね!
② 自分なりの考えや気付きが付け加わったもの
ただノートに授業で言われたことを書くのではなく、自分なりの考えや気付きが付け加わったものが理想的です。
授業で先生が伝えることは「知識」に過ぎません。
それをノートに書きこむことは「知識のインプット」にあたります。
そこへ「自分の気付き」や「自分の考え」を付け加えることは「思考のアウトプット」になります。
授業を受けたその時に
「自分がどう感じたか」、「何に気付いたか」
ということの積み重ねが、さらに生徒自身が自分の思考を深めていくヒントになります。
③ 読み返したくなるもの
そして、まとまりや区切りが良く、読み返したくなるノートを目指しましょう。
いくらノートを書いていっても、自分が読み返したい、復習に使いたいと思わなければ本末転倒ですよね。
時間を置いて読み返してこそ、ノートを取る意味があります。
そのためには、ノートのレイアウトを決めること、スペースの使い方が重要になっていきます。
中学英語の授業ノートの書き方
それでは具体的なノート作りの方法をご紹介します。
中学英語のノート作りでは、初めに「ノート作りの型」を生徒に伝えた方が良いです。
ポイントは以下の3点です。
① ノートを4つのパーツに分解する
② 色は3色に絞る
③ 行数は余裕をもって使い、見やすさを優先する
順番に解説していきます!
① ノートを4つのパーツに分解する
授業の内容を再生させるためには、まず「ノートのどこに何が書いてあるか」を明確にすることが重要です。
英語のノートでは、下の図のように見開き1ページをレッスン1つ分として、ノートを4つのパーツに分解することがおすすめです。
①左上には進出ワードを書いていきます。
英語と日本語をセットで書き、英語が出来る生徒には発音記号も合わせて書かせるとより良いです!
②左下は授業での板書をまとめます。
そのレッスンで学ぶ文法事項をまとめるエリアとして、事前には何も書かず、授業で書き込む部分とします。
③右上は事前に教科書本文を書き写しておきます。
授業では教科書本文の解説をした際、ここに書き加えるように指示していきます。
④右下は余白スペースです。
授業で行った演習問題を書いたり、簡単な英作文を作らせたりと、臨機応変に使えるスペースとしておきます。
② 色は3色に絞る
色は3色に絞ることがおすすめです。
私は
赤 → 重要な文法事項
青 → 重要表現、熟語など
緑 → 自分の考えや気付き
といったように使い分けるよう指示しています。
そうすることで、文法事項を復習したければ「赤」に注目すればよい、重要な熟語などを復習したければ「青」に注目すればよい、という具合に、視覚的に分かりやすくなります。
また、「緑が全くなかったら、自分の考えや気付きがない」ということが分かるため、復習の際に自分で情報を付け加えて、ノートを充実させていくことができます!
何も色の指示をしないと、色とりどりのカラフルなノートを作る生徒が出てきます。
しかし使っている色の統一性がなく、「なんとなくカラフルにしている」ことが多いです。
それぞれ色の意味を持たせてノートを作っていきたいですね!
③ 行数は余裕をもって使い、見やすさを優先する
行数やスペースは余裕をもって使い、見やすさを優先させましょう。
中学1年生は、アルファベットを正しく書けるように4本線付きのノートを使うことが望ましいです。
中1は教科書本文のボリュームも多くはないので、13段のノートでOKです。
必然的にスペースが生まれるのでおすすめです!
中学3年生くらいになると、教科書本文の量が増えるため、15段のノートが望ましいです。
大学ノートを活用しても良いですが、その場合は1行ずつ空けて書くように指示した方が良いです。
全体的に見やすく、書き加えがしやすいノートが理想的です!
まとめ
今回は中学英語の授業ノート作りについてご紹介しました。
まとめると、
ノートの理想は
① 読み返した際に内容が再生できるもの
② 自分なりの思考や気付きが付け加わったもの
③ 読み返したくなるもの
英語のノート作りのポイントは
① ノートを4つのパーツに分解する
② 色は3色に絞る
③ 行数は余裕をもって使い、見やすさを優先する
になります。
ノートは復習する際に活用してこそ、効果を発揮します。
体系的に英語を学び始める中学英語だからこそ、復習に使えるノート作りを目指しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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ではまた!