こんな方におすすめ
- 明日の授業で使えて盛り上がるミニゲームネタが知りたい
- ゲームを取り入れて、授業を活動的にしたい
授業にゲーム的な要素が加わると、一気に雰囲気が明るくなり、授業が活動的になりますよね。
知っている「活動の型」を増やしていくと、「ちょっと活動が欲しいな…」という時に自分なりに工夫しながら取り入れることができ、オリジナルの活動を作り出していくことができます。
そこでこの記事では、明日の授業から使えるちょっとしたミニゲームを10個ご紹介していきます。
この記事の内容
中学英語の授業でちょっと活動が欲しい時に役立つミニゲーム10選
筆者の経歴
・中高英語教員12年目
・イギリス大学院(University of Brighton)MA TESOL修得
・理論のある活動を日々の授業で追求中
それではどうぞ。
Contents
中学英語の授業でちょっと活動が欲しい時に役立つミニゲーム10選
ざっくりと
・アイスブレイク系
・文法の復習系
・ちょっとした時間に役立つ系
に分けてご紹介していきます。
アイスブレイク系
① 雪だるま式名前覚えゲーム
4月の最初の授業でテッパンなのが、名前覚えゲームです。
まずは相手の名前を覚えることが友好関係の始まりとなります。
5分程で活動できますが、一気に打ち解け合うことができます。
やり方
①7~8人組を作り、円を作る
②スタートの生徒を決めて、「Hi, I’m ○○.」とグループに向かって自己紹介する。
③左隣の生徒は、「Hi, ○○. I’m△△.」とグループに向かって自己紹介する。
④さらに左隣の生徒は、「Hi, ○○、△△. I’m □□.」とグループに向かって自己紹介する。
⑤時計回りで進めていき、最後の生徒が全員の名前を答えられたらゴール。
雪だるまのように徐々に名前を覚えていく人数が増えていくので、難易度が上がっていきます。
最後の生徒が全員の名前を答えられた際は、自然と拍手が起こり、少し朗らかなムードになります。
ココに注意
5人では少なすぎて、10人を超えると多すぎてしまう。
どれくらいもともとお互いの名前を知っているかによって、人数を調節する必要があります。
応用系として、名前を覚えたあとは、
Hiro「Hi, I like sushi.」
→ Rika「Hiro likes sushi. I like dogs.」
→ Ken 「Hiro likes sushi, Rika likes dogs, and I like computers.」
のように、全員の好きなものを覚えていく活動も可能です。
② 誕生日順オーダーゲーム
誕生日順オーダーゲームは、生徒同士が「When is your birthday?」と聞き合いながら、1月1日から順番に教室に大きな一円を作っていくゲームです。こちらも4月の授業で使えます。
制限時間を設けてタイムレースにするのがおすすめです。
さらに、いくつかのクラスを担当していれば、タイムを記録して他クラスとタイムを競うことも盛り上がります。
やり方
①自分の誕生日を英語で言えるように確認する。(とくに日にち。)
②「When is your birthday?」のフレーズを数回練習する。
③教師の合図で一斉に立ち上がり、教室に大きな一円を作っていく。
④順番に誕生日を答えていってもらい、答え合わせをする。
ココに注意
オールイングリッシュで行うように釘を刺しておく。
文法の復習系
③ フォックスハンティング
フォックスハンティングは、
生徒全員が伏せた状態で教員がYes, Noクエスチョンを質問し(Yesと答える生徒が3~5人程度出る質問)
その後に生徒が教室を歩き回って質問をし合い、Yesと答えた生徒を探して教員に報告する
というゲームです。
3~5分程でできますが、宝探しのような感覚で生徒は楽しそうに活動します。
やり方
①生徒を机に伏せさせて、Yesが3~5人出そうな質問をする。
(Ex, Have you ever been to Okinawa?)
②教員はYesで手を挙げている生徒の名前を覚えておく。
③教員がした質問を2、3回練習する。
④教員の合図で一斉に立ち上がり、教室中を歩きながら質問をして、Yesと答えた生徒を探す。
⑤Yesと答えた生徒を指定した人数見つけた生徒は、教員に名前を報告に行く。
⑥10人が報告に来たらゲーム終了。
ココに注意
Yesと答えた生徒もゲームに参加できるように、見つける人数はYesと答えた人数より―1に設定する。
(例:Yesと答えた人数が4人だった場合、見つける人数は3人)
こんな時に使える
プリントを返そうと思ったら、「席替えしてる…。一人一人呼んで返すのはめんどくさい…。」こんな時ありますよね。
そうした時に、ランダムにプリントを返却し、フォックスハンティングをしながら、まずはプリントの持ち主にプリントを返却しながら質問するという風にすると、活動しながらプリント返却もでき、一石二鳥になります。
④ ジャスト3
ジャスト3は、クラスでYesと答える人数がちょうど3人となるような質問を考えるゲームです。
疑問文の作り方を確認したい時におすすめの活動です。
やり方
①ペアで、もしくは個人で、Yesと答える人数がちょうど3人となる質問を考える(2分)
②挙手もしくは指名制で、考えた質問を発表してもらう。
③教員の「3,2,1、who says “Yes”?」の声に合わせて、Yesの生徒は手を挙げる」
④ちょうど3人が手を挙げる質問が出たらゲーム終了。
ココに注意
・質問は外見などではなく、聞いてみないと分からないことにするようにする。
( 例: ✕ Who is in the baseball club? 、 〇 Who has a younger sister? )
・周りを見てズルして手を挙げる生徒がいないよう、「3,2,1、who says “Yes”?」でしっかりタイミングを揃える。
ちょうど1人がyesと答えるジャスト1にしても良いですが、1人だと若干その1人にプレッシャーが掛かってしまったり、YESなのに気まずくて手を挙げづらい場合が出てしまうので、いろいろと試した結果、私はジャスト3に落ち着きました。
⑤ 3ヒントクイズ
3ヒントクイズは、ある人物やモノを紹介するヒントを3文生徒が考え、1文ずつ紹介しながら、何を紹介しているのかを当てるゲームです。
最初のヒントは漠然と、次のヒントである程度絞れて、最後のヒントで確実になるように考えさせることで盛り上がります。
【例】
① This is a kind of fruit. ② Its color is red. ③ We can see it on the top of short cake.
やり方
①ペア、または3~4人のグループで何を紹介するかを決めて、紹介文を考える。
②全員がクイズを作成できたらクイズ大会を行う。
【例】
ヒント①:He is an anime character that everyone knows.
ヒント②:He is a character who came from the future.
ヒント③:He is a character who likes Dorayaki very much.
⑥ 不規則動詞リレー
中3では不規則動詞がたくさん出てきて、生徒には「現在形・過去形・過去分詞形」をセットで覚えて欲しいところです。
ペアを組んでインプット活動をされる先生方は多いかと思いますが、その後に行うアウトプット活動として使えるのが、至ってシンプルな不規則動詞リレーです。
やり方
①クラスを半分に分けて大きな2グループとする。
②全員立ち上がる。
③各グループ交互に不規則動詞「現在形・過去形・過去分詞形」のセットを言っていき、答えた生徒は座っていく。
④最後の一人が無事に座れたらゲーム終了。
ゲームが進むにつれて知っている不規則動詞が減っていき、残っている生徒にはプレッシャーが掛かってきます。
全員がどの不規則動詞が出てきたのか聞いていなければいけないので、ちょっとした緊張感が生まれます。
ちょっとした時間に役立つ系
⑦ Major answer game
Major answer gameは、大多数が答えるであろう回答を予測して答えるゲームです。
4~5人程度のグループを組んで答えをB4の紙に書き、教員の指示で一斉に答えを見せ合います。
(例: What is the second famous Japanese food in the world?)
やり方
①4~5人のグループを組み、B4の紙を渡す。
②問題を読み上げ、回答を考えさせる。
③「3、2、1、raise your answer!」の指示で回答をオープンする。
④Major answerを答えたグループに、Major answerの数だけポイントを与える。
( 例:What is the second famous Japanese food in the world? というお題に対して、ramenと答えたグループが3つ、Okonomiyakiと答えたグループが2つ、Takoyakiと答えたグループが1つだった場合は、ramenのグループに3ポイント。)
⑧ AI任せの3択クイズ
AIはクイズを作ることが得意です。AIにできることは、AIに任せましょう。
CopilotやChatGPTに「雑学に関する3択クイズを、英語と日本語で10題作って」と打ち込んでみましょう。
一瞬で使えるクイズを作ってくれます。
やり方
①CopilotやChatGPTを使って、3択クイズを10問作っておく。
②生徒を号車ごとにチーム分けする。
③各チームで答えを一つ決める
④一番多くのポイントを取ったチームの勝ち
⑨ 英語でしりとりwriting
隣の生徒とペアを組んで紙とペンを用意させ、英語でしりとりをしていきます。
交互に答えるのではなく、英語を書くことが得意な方がペンを持ち、思いつき次第書き続けていくようにすると、英語が得意でない生徒も楽しむことができます。
制限時間を設けて、どのペアが一番長いしりとりを作れるかを競うと盛り上がります。
やり方
①2人組を作り、ペンと紙を用意する。
②教員が最初の語を指定して、Ready go!の合図でしりとりを書き始める。
③3~4分程で区切り、書けた単語の数をカウントする。
④優秀だったペアにしりとりを紹介してもらう。
ココに注意
・使用するのは必ず自力で書ける単語に限ると伝えておく。
・動詞の過去形や、形容詞・副詞の比較変化はなしにするように伝えておく。
制限時間は3~4分がちょうど良いです。
学期に1度くらいの頻度で行うと、書けるようになった単語が増えた喜びを感じ取ることができます。
⑩ Who am I?
Who am I?は教員が決めた人物やモノについて生徒が質問し、Yes,Noで答えていくことで正解を見つけていくゲームです。
英語での質問力が鍛えられます。クラスを号車でグループ分けし、どのグループが先に答えられるかを競うと盛り上がります。
やり方
①教員が人物やモノを決める。
②号車ごとに一つずつ質問していき、教員はYes, NoもしくはI don’t knowと答えていく。
③最初に何かを当てたグループにポイント。
ドラえもんを例にとると、以下のような形です。
例:(ドラえもん)
生徒①:Is it food?
教員: No.
生徒②:Is it a person?
教員: I don't know.
生徒③:Is it a character?
教員:Yes.
生徒④:Is it blue?
教員:Yes.
生徒⑤:Doraemon!
ねらいを明確にしたうえで、気になった活動を試してみよう!
この記事では、明日の授業から使えるちょっとしたミニゲームを10個ご紹介しました。
活動する上で気を付けたいことは、ただ楽しいではなく、どんな学びやねらいがあるのかを明確にしておくことです。
ご自身の生徒の実態に合うように調整しながら、ぜひ気になった活動を試してみて下さい。
英語が使える生徒の育成を目指して一緒に頑張っていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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